輸入国側がEPAの特恵税率を使用したいと言ってきた!
でも、どうすればいいの!?
特恵税率を適用するための最初のステップは「輸出品のHSコードを調べること」です。
ここで間違ったコードを使用すると、この後の作業が無駄になります。
正しいコードを把握しましょう。
HSコードとは?
HSコード(=Harmonized System Code)とは、世界中にあふれているあらゆる物品を分類した番号のことです。HS条約こと、「商品の名称および分類についての統一システム”Harmonized Commodity Description and Coding System”に関する国際条約」によって世界的に統一されています。
最初の6ケタは全世界共通で、7桁目以降は国によってさまざまです。
FTAやEPAでは最初の6ケタが重要となります。
輸入国側にHSコードを確認する
日本側でもHSコードを調べることができないわけではありません。乙仲に聞けば教えてくれるでしょうし、輸出許可証にHSコードが記載されています。
また、個人でも関税率表から調べることができます。
→HSコードとは?HSコードの調べ方
とはいえ、輸入国側はそのコードで通関させていますか??
もしかしたら別のコードを使用している可能性はありませんか?
念のため、輸入者側にHSコードを確認してください。
使用すべきHSコードの年代を確認する
協定によって指定されているHSコードの年代はさまざまです。使う協定を確認し、その年代に存在しているコードを使用してください。
HS2002
日メキシコ、日マレーシア、日チリ、日タイ、日インドネシア、日ブルネイ、日アセアン、日フィリピン→実行関税率表(2006年4月版) (HS2002(※))
HS2007
日スイス、日ベトナム、日インド、日フィリピン→実行関税率表(2011年8月版) (HS2007(※))
HS2012
日オーストラリア、日モンゴル→実行関税率表(2016年6月7日版)(HS2012(※))
まとめ
輸入国側で使用しているHSコードはわかりましたか?そして、そのコードは協定が指定した年代にもありましたか?
この2つが確認できたのなら、第1ステップは完了です!
続いて、特恵税率を調べてみましょう!
→【FTA/EPA】特恵税率適用までの流れ#2 特恵税率の対象かを調べる