1週間のはじまりは何曜日?アメリカ式とヨーロッパ式って?


みなさんが普段使っているカレンダーや手帳は日曜日はじまりですか?
それとも月曜日はじまりですか?

10月ぐらいに来年の手帳を買いに特設コーナーにいくと両方とも売られており、どちらにしようか迷うこともあるのではないでしょうか。

日本ではどちらも使われていますよね。
なんで2パターンあるんだろ?と気になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実はこの1週間のはじまりの曜日の違いはアメリカ式かヨーロッパ式かによるものなのです。

アメリカ式の1週間の考え方


アメリカ式は日曜日はじまりです。これはキリスト教に関連があります。

キリスト教では日曜日はキリストが復活した日にあたります。ルカ伝ではキリストが復活した日曜日が1週間の初日であると書かれているそうです。

そのため、日曜日を礼拝日とし、かつ、週の始まりとしたそうです。

ヨーロッパ式の1週間の考え方


ヨーロッパ式は月曜日はじまりです。

アメリカはキリスト教上、日曜日はじまりということでした。
じゃあ、ヨーロッパもキリスト教だから日曜日はじまりじゃないの??と思いますよね。

月曜日はじまりは宗教に基づいたものではなく、ビジネスに基づいたものです。
日本でも接客業以外の業種は月曜日から金曜日の5日が勤労日ですよね。
ヨーロッパではこのビジネスに基づいた考え方を採用しているのです。

ヨーロッパ式と書きましたが、これはISO(国際標準化機構)で定められたものでもあります。
ISO 8601では日付と時刻の表記に関する国際規格を規定しており、これに書かれています。

意外とビジネスライクなヨーロッパさんでした。

中東式の1週間の考え方


イスラム圏では土曜日はじまりのカレンダーがあります。

これはイスラム圏の公休日が金曜日のためです。
お役所は金・土がお休みで、日曜日から仕事がはじまるそうです。
カレンダーは土曜始まりのものもあれば、日曜はじまりのカレンダーもあるようで統一されていないようです。

日本人から見るととても違和感がありますね。

仕事で使うならどれがいいの?

グーグルカレンダーの設定を見てみると、週の開始日を「日曜日」「月曜日」「土曜日」の3パターンから選ぶことができるようです。
どの地域の考え方でも対応できるようになっているんですね。

仕事用の手帳を選ぶのなら、ISOが定めているように月曜日はじまりのほうが使いやすいかもしれません。

一方で、「担当地域が中東式カレンダーを使っている国だけだ!」という方であれば、あえて土曜日はじまりにしてしまうのも一つの手かもしれません。

ご自身の仕事内容に合わせて選んでみてください。

また、海外とやり取りをするのであれば、ウィークナンバーで話をすることがあるかと思います。


そのときには「月曜はじまり」か「日曜日はじまり」の違いについて知っておくことが大切です。

国によって1週間のはじまる曜日が違うのだということをおぼえておいてくださいね。