海外の企業とやり取りをしていると「WK44に出荷できる?」という話になることがあります。具体的な日にちではなく、週番号を指定されるパターンですね。
実は週番号(Week number)はアメリカ式・ヨーロッパ式・中東式の3パターンがあるということをご存知でしたか?
ヨーロッパの顧客にアメリカ式の週番号で話をすると、話が噛み合わなくなってしまう可能性があります。
それぞれの週番号の仕組みを覚えておきましょう。
そもそも1週間って何曜日始まりなの?
週番号について理解する前に、もっと根本的な1週間の概念について知る必要があります。日本ではどちらも使われていますよね。
なんで2パターンあるんだろ?と気になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実はこの1週間のはじまりの曜日の違いこそが、アメリカ式とヨーロッパ式の違いなのです。
アメリカ式:日曜日始まり
ヨーロッパ式:月曜日はじまり
中東式:土曜日はじまり
Week1っていつ?どこからスタート?
アメリカ式のWeek1
とっても簡単!1月1日の含まれている週がWeek1です。このアメリカ式で考えると2017年の場合は1年間は53週あることになります。
「いや、むしろこれ以外にどう考えるの…。」という気もしますが、ヨーロッパ式(ISO式)は少しややこしいのです。
ヨーロッパ式のWeek1
ヨーロッパ式というよりもISOの規定ですが、・最初の木曜日を含む週がその年の第1週である
となっています。
はい。ピンときませんね。
ということで実例です。
※ヨーロッパ式なので、1週間は月曜日はじまりです。
2017年は1月1日が日曜日でした。
1月1日が月~木曜日ならその週がWeek1、金~日曜日ならその翌週がWeek1です。
ということで2017年1月1日はWeek1には含まれません。
別の言い方をすると「1月4日が含まれている週がWeek1」となります。
覚えておくならこっちのほうがいいかもしれませんね。
このヨーロッパ式の数え方をすると2017年は52週になります。
アメリカ式より1週間少なくなってしまいましたね。
年によってはこういうこともあるのです。
中東式のWeek1
あまり使うことはありませんが、中東式の考え方も存在します。中東式では「最初の金曜日を含む週」がWeek1となります。
結局、どれを使えばいいの?
アメリカ式と言っても、ISOに準じてヨーロッパ式の週番号を使う企業もあります。一方でアメリカ系企業のヨーロッパ支社などであればアメリカ式のウィークナンバーを使うこともあります。
中東の企業であれば、どれを使っていてもおかしくありません。
ウィークナンバーを使って連絡を取り合うことは問題ありませんが、あくまでも目安としたほうがいいかと思います。
重要な期日を話す際は具体的な日付で確認し、トラブルにならないように気をつけましょう。