SEAのメリット・デメリット



海外と輸出入をするにあたっての運送方法は3種類あります。
SEAAIR、クーリエ・EMSです。

今回はSEA(船便)のメリット・デメリットをご紹介します。



SEA(船便)のメリット・デメリット


SEAのメリットとデメリットをまとめるとこんな感じになります。



主観的なことも入っていますが、それぞれについて解説していきます。



メリット① コストが安価


SEAの最大メリットと言えば、安いコストで大量輸送できるという点です。

コンテナを手配してしまえば、その中に少量載せようが、満杯に載せようが料金は同じです。
ちょうどいいサイズのコンテナを手配しましょう。

混載の場合でも安いことは安いのですが、あまりにも量が少なくミニマムの料率を適用されてしまう場合があります。

下手をするとクーリエのほうが安いこともありますので、貨物量にはご注意ください。



メリット② 乙仲が間に入ってくれる


輸出者側も輸入者側もそれぞれフォワーダーを手配しますので通関準備も前もって段取りすることができます。

さらに、もし通関で止まってもフォワーダーさんにお任せすることができます。

貿易業務に携われている方ならよくおわかりだと思いますが、税関さんとの間に入ってくれる存在というのはなかなか重要なものです。




デメリット① 航海日数が長い


一番のデメリットは何と言っても、航海日数がかかるということです。

台風の時期などは船が遅れると、その船の次の航海のスケジュールにも遅れが発生してしまうことがあります。

特に日本と中国などの近場を行き来する船だと、その遅れを取り戻すのに時間がかかることもあります。

船で発送する場合は、スケジュール以上に余裕を持ちましょう。



デメリット② スケジュールが固定されている


2つ目のデメリットとしては、船のスケジュールが固定されているということです。


「あと1日カット日が遅ければ、理想の着荷日なのにー!」

「たった1日早く着いてほしいだけなのにー!」

と泣く泣くAIRで発送したことは私だけでしょうか??


船社は1か月ほど前にはスケジュールを発表しています。

カット日に1日でも間に合わなければ、次の船を選択するしかありません。

納期優先ということであれば、他の輸送方法を取ることが必要です。



デメリット③ 危険物の輸送が限定的である


船で危険物を輸送できるかどうかは「危険物船舶運送及び貯蔵規則」にて規定されています。

この規則によって船で運送できる危険物とできないものにわけられます。

ただし、運送可能な場合でも危険物の専用船でないと運ぶことができません。

私も過去に中国へ危険物扱いのインクを発送しようとしたことがあります。

納期には余裕があったので「可能であれば船で」と思い、乙仲さんに相談してみました。

すると、

「いつ船の出港予定が立つかわかりませんよ。
1か月先かもしれませんし、3か月先になるかもしれませんよ」

と言われました。

この時は、結局AIRで発送しました。


タンカー船を丸ごと手配して石油を載せるという場合などに、機会が限定されるのかもしれませんね。




まとめ


大量の貨物を安価に輸送できるというのが特徴です。

少量の貨物の場合はAIRかクーリエなどを選ぶことをおすすめします。



大量輸送は納期に余裕をもってSEAで!