SEA、AIR、クーリエです。
今回はAIR(航空便)のメリット・デメリットをご紹介します。
AIR(航空便)のメリット・デメリット
主観的なことも入っていますが、それぞれについて解説していきます。
メリット① 4~5日で到着する
午前中までに貨物をフォワーダーの倉庫に入れた場合、その日の午後に通関、夜のフライトで飛ばしてもらうことができます。
仕向け地や直行便か経由便かによっても変わりますが、だいたい1~2日で空港に到着します。
その後も、到着日に通関されて翌日には配達という流れになりトータルで4~5日で相手のもとへ届けることができます。
この輸送にかかる日数の短さが、AIRの一番のメリットとなります。
メリット② 乙仲が間に入ってくれる
これはSEAの場合と同じです。
輸出者側も輸入者側もそれぞれフォワーダーを手配しますので通関準備も前もって段取りすることができます。
さらに、もし通関で止まってもフォワーダーさんにお任せすることができます。
AIRということで、急ぎの貨物である場合が多いかと思います。
通関で止まるリスクを回避しやすいというのは大きなポイントになります。
メリット③ 一部の危険物の発送が可能
SDSに危険物と書かれている場合でもその危険物ランク次第ではAIRで輸送することが可能です。
貨物の梱包を指定通りのものにしたり、一度に送る量が限定されたりすることはあります。
SDSで危険物とされている場合でもあきらめずに、まずは乙仲にAIRで発送できないかを相談することをおすすめします。
デメリット① コストがかかる
一部の危険物も発送することができ、早く貨物を届けることができ、通関もスムーズに進めることができるパーフェクトなAIR輸送の唯一の欠点が、コストがかかるということです。
AIRは出荷した貨物の重さや容積重量に比例してコストがかかります。
多量を出荷すると1kgあたりのレートは下がりますが、それでもSEAと比べると高くつきます。
また、航空運賃だけでなく、燃料サーチャージも追加で加算されることがあります。
燃料サーチャージとは燃料価格の変動に合わせて追加で請求されるコストです。
原油価格の高騰時は普段からコストのかかるAIRが、さらにコストがかかってしまうのです。
まとめ
金に糸目はつけない!ということであれば、AIRをおすすめします。
しかし、どの会社でも「コスト削減、コスト削減」と口を酸っぱくして言われていることでしょう。
普段はSEAを使用し、非常時のみAIRを使用するというのが一番適しているかと思います。
例外でおすすめする利用方法は、「商品1つ1つは小さく軽量であるが、単価が高価なものである」という場合です。
貨物自体が小さいため、SEA7で送ってもコストがほぼ同じくらいか、少し高いくらいという条件であれば、単価が高価な商品であれば、赤字になることはないかと思います。
また、高価な商品に長い船旅をさせるというのは事故や、商品の変質などのリスクを伴います。
AIRでも事故が起きないとは言いませんが、輸送時間が長ければ長いほど、事故が起きる可能性はどうしても増えてしまいます。
以上のことから、例外として、小さくて高価なものの場合は、AIR輸送をおすすめします。
AIRは限定的に賢く利用しましょう!