12月4日にアメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で山火事が発生しました。この山火事は「トーマス」と呼ばれ、1か月近く燃え続け、大きな被害をもたらしました。
この「トーマス」という名前を聞くと、ハリケーンと同じように人の名前を順番につけているのかと勘違いしそうですが、実は山火事の名前の付け方はハリケーンとは異なるのです。
今回はアメリカの山火事の名前の付け方について紹介します。
山火事の名前を付けるのは誰?
ハリケーンは米国海洋大気局国立ハリケーンセンターによって決められています。
一方、山火事の場合は、最初にその山火事現場に到着し、消火活動を始めたグループに命名権が与えられます。そのため、名前を付けるのが、地元の消防隊であったり森林防火局であったり、その時々で異なります。
山火事の名前の付け方
ハリケーンはアルファベット順に男女交互の名前がつけられます。これは数年後までハリケーンセンターによって決められています。
これに対して山火事は、命名者が自由に決めることができます。
大抵は火災の発生した場所がわかりやすいように、地名や近くにある山や湖、川などから名づけられます。
今回の「トーマス」も近くにある大学「トーマスアキナスカレッジ」が由来のようです。
しかし、地域によっては時に山火事が大量発生してしまい、名前がかぶってしまったり、名前が思いつかなかったりすることがあるようです。
そのため、2015年にはアイダホ南東部に発生した山火事には「Idaho’s 2015 Not Creative Fire」という名前が付けられるという珍事件が発生しました。
きっと、本当に名前のネタ切れだったんでしょうね。
ただ、アメリカでは年間で何万もの山火事が発生しています。
地元の消防士は消火に命名に大変なようです。