「うちの綾里が通関士試験に合格したんですよ」
通関業者さんが新年のご挨拶に見えた時の部長のセリフです。メーカーの小娘が通関士試験に受かったと聞いた時の通関業者さんの反応が見たかったんでしょうね。業者さんの食いつきが良かったので、ご満悦そうでした(笑)
私が通関士試験の勉強を始めたのはちょうどこの時期だったので、今回は通関士試験のことを振り返ってみようと思います。
通関士試験の受験までを振り返ってみる
私が通関士試験の勉強を始めたのは、まさにこの時期、1月末でした。12月にもらったボーナスを使ってユーキャンの通関士講座に申し込んだのですが、テキストの内容の更新ということで、教材が届いたのが1月末でした…。
若干、出ばなをくじかれた感じがしましたが、それから勉強を始めて、同年の10月の試験を受けて合格できました。実質の勉強期間は8ヶ月だけでした。
それでは、8か月はひたすら勉強していたのかというとそれも違います。
通関士試験に合格するために必要な勉強時間は360時間程度と聞いたことがありました。これは1日2時間勉強すれば、半年で達成できる数字ですよね?
私の場合は平日に1.5時間、休日に3~4時間程度勉強していました。
私の趣味の1つにゲームがありますが、年間1000時間はプレイしています。
通関士試験の勉強をしていた8か月間もゲームをやめていませんし、減らしたつもりもありません。
むしろ、両立させてやろうと「テキストをここまで読んだらゲームするぞー!」とモチベーションにしていました。
ちなみに平日のタイムスケジュールはこんな感じでした。
某ネトゲにはまっていたので、平日でも6時間はゲームしていました。
でもっ!こんなスケジュールでも無事合格できたのです!
試験の勉強のために自分の時間が取られるのが不安だという方は心配しなくて大丈夫です。この準廃ゲーマーが証言します!安心して勉強を始めてくださいね。
通関士試験とは?
通関士は貿易関係で唯一の国家資格です。その通関士になるための試験は年1回(10月)しかありません。不合格なら次の受験まで1年待たなければいけません。年齢も学歴や経歴も関係なく、誰でも受験することができます。
試験科目は下記の3科目です。
1)通関業法
2)関税法等
3)通関書類の作成要領その他通関手続の実務
合格率は10%前後で推移しています。しかし、冒頭の通関業者さんのお話では、この10%というのは、1~2科目の受験免除者も含めた合格率であり、3科目で受験する人の合格率は5%ぐらいではないか、ということでした。
通関士試験は誰でも受けることができるとお伝えしましたが、反対に、通関業務に従事している人はその年数によって1~2科目の受験免除があるのです。通関業者では通関業務に従事している社員が科目免除の対象になってから受験を勧めたりするそうです。
通関士試験って難しいの?
まず私が声を大にして言いたいのは、合格率を気にしちゃダメ!ということです。合格率が10%だろうが5%だろうが関係ない!
通関士試験は、他の受験者と成績を競うわけではありません。
満点を取る必要もありません。
合格基準は正答率60%以上です。
半分近く間違えても大丈夫と考えると、そんなに難しいのでしょうか?
「100%テキストを理解したいの?」それとも「合格がしたいの?」
試験が難しいからといって、血眼でテキストを隅から隅まで読む必要はありません。関税法などを100%理解したいというのであれば、それはそれで構いません。
しかし、ただ「合格したい」という理由であれば、試験に出やすいところを重点に勉強すればいいのではないでしょうか?
通学制の講座だろうが、通信講座だろうが、試験対策を銘打ったテキストがそれぞれあるはずです。それらを使って、ちゃんとコツコツ勉強すれば受かります。
「合格率は10%だから…」
「○○さんは3年かかったから…」
・・・なんて、数字に惑わされないでください。
うちはうち!よそはよそ!
不合格だった人は、単に勉強量が足りないか、勉強の質が良くなかったかのどちらかです。
自分がちゃんと勉強すれば、合格できます。
その証拠に独学ながらもたった2か月で合格を手にされた方もいらっしゃいます。
通関士試験みこ
私と同様に会社勤めをされながらも独学で一発合格をされたみこさん。現在、通関士試験に関する情報サイトを運営されてますので、これから通関士試験を受けようと思っている方はぜひ覗いてみてください。
合格率を気にしすぎて、受験をためらわないでくださいね。